偽竜のヌシ
最後のヌシ――偽竜のヌシに挑む。
(『偽竜』っていうとどんなポケモンなんだろう……!マップ的にドラゴンタイプのはずだけど、偽の竜っていうくらいだから、『竜に見えて竜でないが竜である』っていうそれはもう技巧の凝らされたデザインのポケモンなんだろうな……!)というトキメキを胸にオージャの湖へ。
道中、何だか小さくて弱そうなポケモンに会う。
この終盤でこの幼い感じ……600族の進化前に違いない!と思い捕まえたのがこいつ。
これが今作の600族……!にしては何か違うなキミ……?
ドラゴンタイプだし、こいつの進化後が今回のヌシなのかな。
色んな色の姿があるみたいだけど、何がモチーフなんだろう。
それと「ヘイラッシャ」is誰。
オージャの湖に着くとペパーから連絡。
偽竜のヌシは誰一人として姿かたちを見たことがないとか。
偽竜って名前が付けられているのに見た目は誰も知らない……この謎めいた感じますますワクワクするな……!
シャリタツのミステリアスな進化形に違いない。
ペパーが冗談でこんなことを言う。
ポケモンが喋るようなことはないとして(あるけど)、何かしらヌシであることを示唆する要素はあるんだろうな。
うろうろしている間に件の「ヘイラッシャ」も捕まえる。
シャリタツとコンビを組む……?
シャリタツの特性の「しれいとう」で、ヘイラッシャの口の中に入るとはあったけどどういうことかしら。
目的地の島に上がると様子がおかしい。
スシスシー……???
キミ寿司の形だったのか……!という納得と、「スシスシー」って鳴くの……?の困惑に包まれる。
そもそも寿司の形をしたポケモンって何……?の疑問にさっきの納得が上書きされて、最終的に頭の中を大困惑が渦を巻く。
島の真ん中に突っ立って「こんなとこまで」って喋ってるモブも戸惑いを助長する。
歩き回れば、スシスシ鳴くシャリタツがそこら中に。
何……何なの……?
とりあえず、このシャリタツ達の鳴き声を見比べていくとヌシに辿り着く手がかりが見つかるのだろうか……と島を歩くと。
何かいるな……。
ヌシ……だな……多分……どう見ても……。
寿司だからスシスシーって鳴くなら、ヌシならヌシヌシーって鳴くか……。まあそうか……。
…………。
いや分かんねえよ!!!
とりあえず話しかけないと始まらないので話すけれども……。
オレヌシー!?!?
何ー!?!?!?(この直後シャリタツがヘイラッシャに喰われる)
どういうこと!?!?!?!?
何にも理解の追い付かない展開に時系列をすっ飛ばしてしまった。
分からない。
寿司がデカいナマズに喰われて、その寿司から指令を出されたナマズと戦う羽目になるのが分からない。
ペパーの反応が食物連鎖かよーなのも分からない。
スシとヌシでダジャレができるねって発想も分かるけど、そのために寿司ポケモンを作るのも分からない。
僕の偽竜の通り名に感じたトキメキをどうしてくれるんだ。
分かっても分からなくてもバトルは始まる。
ここ、ペパーがヨクバリスを出すのが最初不思議だった。
ペパーは相手のヌシに有利なタイプのポケモンを大体出してくれて毎回頼りになるのだけれど、ヨクバリスは特に有利タイプではないはず(頼りにはなったけど)。
後々思い返せば、この子は最初の最初に僕とペパーが戦った時のホシガリスが成長した姿だったんだね。
最高レベルのヌシに通用するようになるくらいに育て上げたんだなあ……。
(そのヌシはぶっちぎりで変なヤツなわけだけど……)
そんなペパーとヨクバリスとともに偽竜のヌシを倒して、最後のスパイスのもとへ……となるわけもなく。
うんうん、君もヌシだもんね(思考放棄)。
いやもう、偽竜の名を冠するボスと二度戦うのは面白いし、最終戦が二連戦なのも、口の中に隠れてた司令塔が最後に体を張るのも熱いよ。うん。
でも……それ以外の全てが何……。
後々、寿司みたいな姿の甲殻類がいるとか、その仲間で魚の口の中に寄生するやつがいるとかも知ったけど、そうと知った上でも色々と意味不明だよこいつら!!
偽竜2体を倒し、気を取り直して最後のスパイスを取る。
スパイス名は「からスパイス」。
スパイスの味として一番に連想する辛い味が最後なのも良さがありますね。
効能は代謝促進。汗と一緒に体から毒素が出ていくらしい。
ペパーお兄さんですって。そんなこと言ってると本当にお兄さんにしますよ!
?
からスパイスの力か燃え上がって見えるサンドウィッチを囲む。
これ病気のポケモンに食わせてもいいやつ……?まあいいか……コライドンも元気に崖登れるようになったし……(実際縦方向に自由に行けるようになったのは嬉しい)。
さてマフィティフの方は。
ひでんスパイスを全て食べれば本当にどんな病気も治るなら、元通り元気になるはず。
逆にこれでダメならいよいよ手立てがない……果たして。
本当によく頑張ったよ、ペパー。
こんな風に出てくる言葉が無邪気なのが辛いよ。
幼い頃からの家族だもんね。
それだけでいい。
それだけのためにペパーは色々調べて、頑張って戦ったんだ。
それだけしか望んでないんだよ……どうか……。
不意にムービーが流れ出す。
よく……頑張ったな……?え……?
マフィティフは目を閉じている。まさか。
え、嘘。
えっえっ。
何で背中を向けたの。何で諦めたように洞窟の天井を仰ぐの。待ってよ。
ペパーの背後で、椅子からモンスターボールが転げ落ちる。
目を瞑ったままのマフィティフの前に転がっていく。
ああ、そうか。そういうことか。
モンスターボールを落とすことで、マフィティフが命を落としたことを表現しているんだ……(本気)。
……ん?
んん!?
あっあっあっ!!(言語放棄)
ペパーが感激のあまり、転ぶように四つん這いになるのがもう。
よかった……本当によかったねペパー……!
ボール遊び……できるようになったね……と思いながら泣いた……。
マジで初見死んだかと思ったからなおさら感動が強かった……。いやだって演出がもうそうだったもん。
この後主人公がペパーとマフィティフを眺めながら、コライドンの背中を撫でる仕草も好き。
とか思ってたらオーリム博士から通信が。
何すか今いいところなんですけど。
何かペパーと研究所に来てもらいたいらしい……?
久しぶりの親子の会話のはずだけど、無機質というか事務的というか。
昔から研究で忙しくて家にもおらず、声を聞いたのも数年ぶりだとか。
そりゃなおさらマフィティフのこと大切になるよなあ。
改めて元気になってくれてよかった。
研究所の場所はコサジの小道の灯台で、ペパーと僕とが初めて会った場所。
最後にそこに戻ってくるんだなあ。
……行こうか。
ん?
えっどういう意味!?
通話の相手、オーリム博士じゃないの……?
研究所へ
研究所に着き、再びペパーからオーリムの話を聞かされる。
天才的なポケモン博士と呼ばれているけれど、子供のオレにとっては最悪と評する。
仕事ばかりで家に帰ってこないから、遊んでもらった記憶もないと。
うん……。
いざ研究所に入るとまたムービーが始まる。
埃の降りた研究所に入る足元。
ちょっと不気味な雰囲気。
奥のモニターにオーリム博士が映し出される。オーリム博士なんですよね?
頼みとは。
いわく、「オーリムの輝かしい研究……その最後の手伝いをしてもらいたい」と。
言い回しが少し気になる。
具体的には、スカーレットブックをオーリムのいるエリアゼロ最深部まで持ってきてくれと。
博士、パルデアの大穴に行くの校則違反なんすけど……。
博士はスカーレットブックが研究所の中に残っていると思っていたけど、実際にはペパーがずっと持ってたね。
ただしエリアゼロは凶暴なポケモンと強固な電脳システムで守られているらしい。
強固な電脳システム……?
仲間を集めて……あ、つまり他の2ルートをやって仲間を揃え、最終的にパルデアの大穴に挑むって構造なのかな。
だけどペパーいわく「アソコはやばい」。
マフィティフが怪我をしたのもエリアゼロだとか。そうだったのか……。
ペパーとマフィティフにとっては恐怖の対象でもある場所……。
そう軽々には決められないなあ。
行く!(無邪気すぎる)
僕のこと友達(ダチ)って呼んでくれるんだなペパー……!
僕の好奇心に付き合ってくれてありがとう。
ペパーもペパーで母親に会いたいだろうし、友達同士一緒に行こうか!
この後ペパーが僕とポケモン勝負をしたいと言い出す。
やってやろうじゃん!ペパーの本気見せてくれ。
表に出れば、マフィティフもバトルに参加するという。
滅茶苦茶元気になってる……!
もともと勝負が大好きだったんだって。
動けなかったのしんどかったろう。
さあいざ勝負だペパー!
口上いいねえ熱いねえ!
ペパーが繰り出すのはレジェンドルートで隣で戦ってくれたポケモン達。
大空のヌシのときのコジオがキョジオーンになってたり、崖壁のヌシのときのシェルダーがパルシェンになってるんだよなあ……。
今までの旅路が思い出される上に、成長の感慨まで浸れるの最高ちゃんか……?
BGMもペパーらしくていいぞいいぞ!
最後の切り札はもちろんマフィティフ!
光っとこうぜ!!!
今見ればボールが逆様だぜ!!!(ペパーのテラスタル時は毎回そうらしい)
うおおおあのマフィティフに!立派な!あの、何だ、トゲトゲとした悪そうな何かしらが……!!(何?)
ペパーのマフィティフ、うちはイダイナキバが強かったから余裕だったけど、「病み上がりの犬に負けた」みたいな報告もちょいちょい見かけた。
まあ急にレベル高くなるし、悪技も通りいいからな……。
にしてもペパーの実力を測る目的のバトルならペパーが勝って話が進んでもよかったのではないでしょうか。
病み上がりの犬に負けるような奴はエリアゼロにお呼びじゃないということでしょうか。
いや、うーん、ごもっともですね……。
さて勝利後。
やっぱり僕とペパーだけでは心もとないという話になる。
なるほどやっぱそういう展開になるよね。
ネモは普通にもう仲いいとして、ボタンはどうだろうな……。
恩売って仲良くならねえと、って言い方はちょっとどうかな!
まあ事実そういう筋道ではあるけども。
仲間を集めてまたな!ってことでレジェンドルートクリア。
いや~よかったな~!!!
何が良かったってペパーだよ。
発売前は何か軽いノリのお調子者系キャラかなあとか思っていたペパー。
蓋を開ければ、大切な家族であるマフィティフのために思い悩み、学び歩き戦う、人として深い味わいのある熱いヤツだった。
最初ちょっと悪印象から始まったのが、病気のポケモンのために頑張ってることが明かされてからは逆転して心を掴まれっぱなし。
ペパーとマフィティフのために頑張りたいって心から思ったよ。
2人がもっと幸せになってほしいな……。
でもまだペパーには因縁が残っている。
オーリム博士、そしてエリアゼロ。
スパイスを巡る冒険は一段落だけど、まだまだこの先が気になるね。
他の2ルートもきばっていこう!
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