脳筋ポイズンゼリー

かわいいゼリーには毒がある

【ポケモンスカーレット感想】古今ポイズンゼリー⑪(かくとう組・スターダスト★ストリートクリア)

スター団かくとう組へ

スターダストストリートも終わりの時が近い。

僕にとっても、スター団やボタン、ネルケにとっても。

クラベル漏れてますよ。

本当に校長、どうするんでしょう……。

 

最後のアジト、スター団かくとう組へ。

門の前にはネルケと、何と既にボスのビワが姿を現していた。

素直にボスとしてカッコいい台詞。

自ら出張って見張りをしていたらしい。

 

スター団でも最も危険なボスとマップで解説されていたビワ。

ほぼ本人のフィジカルが強いって話に見えたけど……。

そのビワとネルケは互角に戦っていたらしく、校長の貫禄を感じる。

ビワにプロレス技しかけたりしたのかな(事案)。

 

そこにスター団員の一人が駆け付ける。

タナカ……タナカ!?

そんな急に日本の普通の苗字みたいな名前のモブが出てきていいのか……まあ、たまにいるしいいか……タナカ……。

タナカが足止めをしたおかげで、ビワはアジトへ逃げ遂せる。

 

タナカを倒した後カシオペアから連絡。

ビワは侵入者をつぶすため先陣で勝負をしかけてくる可能性があるらしい……知ってる!でももうアジトの奥です!

そう言うとカシオペアは、

ビワ姉って呼んでるの!?

驚きのあまり素が出てしまっている。

 

最後の砦、ビワ戦の衝撃と言えばやはりコイツ。

コノヨザル……!

ジニア先生の授業で聞いたやつだ……!

オコリザルの追加進化なんだろうけど、凄まじい姿になったな……。

殺(や)る気だ。

 

幸いビワとのリアルファイトは発生せず勝利。回想へ。

ビワはスター団の戦闘指南役で、休みなくボス達のトレーニングをしていたらしい。

皆助かっているようだけど、ビワの負担が心配だと言う。

対してビワは、

やっぱり口調が凄く女の子だなあ……。

皆で作ったダンバッジを見ると、力がわくというビワ。絆……。

 

今回はだいぶ密着した状態で写真を一枚。

ビワいわく、「戦ってわかったけどあなたいやな人じゃないよね」。

勝負の過程で相手のひととなりを知るの、ビワっぽいなあ。

この後、

ビワはこう言ってどこかに走り去ってしまった。

 

入れ替わりでタナカとネルケがやって来る。

いち団員にしては、ビワと際立って近しい関係に見えるタナカ。

しかしタナカはかつて、ビワをうとましく思っていたと語る。

 

美人でスポーツ万能、トレーナーとしても優秀なビワは入学してすぐアカデミーの人気者になったと。

やっぱメイク落とすと美人さんなんだなあ。

一方それまで1番人気だったタナカの嫉妬を買う形となり、集団でいじめを受けることになってしまう。

しかし、やがていじめのターゲットは翻り、タナカに向くようになってしまったと。

因果応報だ、バカだ自嘲するタナカ。

そんなタナカに、居場所がないとしんどいよねとスター団に誘ってくれたのが、ビワ本人だったと……。

すごいなあ。

ここでネルケが「すごい女の子」や「すごい子」と言わずに「すごい女性」と言うのが好き。

ビワの強さと優しさに感心を通り越して、敬意を表している感じがする(同年代の若者らしい言い方を意識してるのもあるだろうけど)。

 

ネルケは問う。

「スター団がいじめをしているといううわさもあるが……」

「今までの話を聞いてもそんなふうに思うの?」

「いやそれは……」

「今のわたしがあるのはビワちゃんとスター団のおかげ」

そうだよな……。皆の大切な宝物なんだよな、スター団。

これを取り上げる権利は誰にもないよ。

右側に見切れてるビワちゃんを泣かせてまで、スター団を解散させる理由なんてないと確信する。

そう伝えなければいけないよなあ。

 

カシオペアとの通信。

これでチームボスを全員引退させられたから、じきにスター団は不登校をやめてアカデミーに戻るはずだと語る。

そうかなあ……。学校外の居場所を奪ったからといって、学校に行くようになるわけではないんじゃないか。

 

何故か今回はネルケが補給班らしい。

何でボタンは来ないんだい。

カシオペアとの通信は繋いだまま。

とうとう最後の目的、マジボスを倒してスター団を解散させると言う。

「……安心してくれ マジボスを探す必要はない 真の黒幕ヤツの正体は……」

し、知ってる……。

 

だから掟に従って解散させたいんだそう。

確かに登校拒否をしていたり、団の存続のためか勧誘ノルマを強いていたりするみたいだけど、それは全部マジボスを待つためだと聞いて回ったぞ。

もっと穏当な手段を模索することもできたろうに。

あえて強引に潰して回ってるのは、カシオペア自身の自傷行為も含んでいるように見える。

 

カシオペアは、夜学校のグラウンドで僕とネルケを待つという。

この状況で数日くらい待たせたらどうなっちゃうんだろう。

カシオペアと会うということは、その素顔を知ることになるということでもあるよな。

ネルケも馬鹿じゃない。心当たりあるよなあ。

カシオペア

グラウンドに行こうと学校に来ると、門の前に不審な人影が。

やっぱ馬鹿かもしれない……。

その格好で堂々待ってるのやばいよ校長!!

もう暗いとはいえ生徒達いっぱいいるんですよ。

むしろ開幕した方がいい。

お芝居の格好ですって体で何かを開幕した方がまだいい。

 

今じゃない!!今だとしてもここじゃないぞ短パンリーゼントおじさん!!

 

うおおお着替えちゃった明かしちゃった!!知ってるし!!!

 

校長の面目を保つためにせめて驚いたふりでもしてやるか……。

な、何だって!?

あの膝小僧と胸元丸出しリーゼントおじさんの正体がうちのアカデミーの校長先生だったなんて……!

 

クラベルは続ける。

「しかし驚くべき事実はまだ残っています」

何だって!?!?

え、だとしたら本当に驚くべき事実だけど、グラウンドで待ってるって話じゃなかったんですかっていうか何ていうか。

あと普通にネルケカシオペアで会話してたりしてませんでした?

なんかうまいことやってたのかあ。

まあハッカーならそういうこともできる……か?

 

そういうわけでクラベルは、カシオペアすなわちマジボスである自信と、僕との決闘を始めるという。

やっぱ最初からこういう展開になると思っていたんだ。

クラベルを疑っていたのは正しかった……。

自分のことカシオペアってめっちゃ言うし、間違いなくカシオペアだなあ。

 

クラベルの切り札はウェーニバル。

青い鳥ポケモンの見た目には見覚えのある面影が。

僕とネモが選ばなかったクワッスを、大事に育てていたんですね。

ウェーニバルがテラスタルアクアステップを撃つときのクラベルの台詞が、「ケガをしないよう離れてくださいね」。

校長らしくて好きだけど、最後の決闘とは思えない台詞ですよ。

 

そんなクラベルに勝利後。

クラベルは、自分がマジボスでカシオペアと言うのは嘘だと打ち明ける。

かましい。

ならどうしてこんなことを。

 

クラベルにはすでにカシオペアの正体に見当が付いていると言う。そうだよね。

だからこそ、

しかしカシオペアの決意は本物、一般的な生徒では太刀打ちできない。

だからこそ、その枠を超える僕に勝負を挑んだ。

勝った方がカシオペアを止めるべきだと心に決めて。

そうクラベルは語った。

 

校長、自分自身でカシオペアとぶつかって、止めようとしていたんだ。

そうだよな。止めなきゃいけないって校長も分かっているよな……!

でも多分、今このアカデミーに楽しく通って、友達と一緒に宝探しを楽しんでいる僕こそがその役割には相応しいと思う。

 

うん。

まかせてください!!!!!

こんなに綺麗なお辞儀されて断る奴はいないよ。

クラベル校長の本気、受け取りました……おや?

 

タイム「コラコラコラ~!」

いや違うんすよ。

ただ不審な格好をした校長先生が突然生徒とガチバトル始めたって話じゃないんですよ。

ワケがあるんすよワケが。

タマゲタケも!?

ここら辺のテンポよすぎるって!

 

クラベル校長、反省文を書かされる上に理事長にも報告されるそうです。

タイム先生の石頭!そのカクカクした髪型どうやってセットしてるんですか!?

本物のカシオペアのもとへ

改めて夜、学校のグラウンドに来る。

ここ実はいつ来ても勝手に夜になってくれるらしいですね。

 

グラウンドで待っていると、フードを目深に被った人影。

メッセージウインドウにはカシオペアの文字。

フードを脱いだ素顔は。

そうだよなー。分かってはいたけど、どきっとした。

 

カシオペアは最初に助けられたときの僕の強さを見て、スターダスト大作戦を思い付いたそう。

補給班としてずっと僕の動向を見張っていたらしい。

人のサイフ持って砂漠うろうろしてるとことか、クラベルとのかくれんぼ生放送とかも見られてたのか……。

 

あとはカシオペアを倒せばスター団は終わり。

そりゃあそうでしょう……。

だけど、終わらせなければと突き動かされる思いが止まらないのかもね。

止まっていいんだよと伝えなきゃ。

 

タイム先生の反省文で遅れてやって来るネルケ

カシオペアネルケの顔を見るのは初めてだけど、一目でピンとは来なかったみたい。

ずっと引きこもってたなら、現校長の顔も声も分かんないもんな……。

カシオペアは、ネルケに勝負の様子を動画撮影してもらうと言う。

スター団員への勝敗の通達として使うらしい。

 

準備は整った。いざスター団マジボスカシオペア……

ではなくボタンとして勝負開始。

 

ボタンの使用ポケモンは全てイーブイの進化系、いわゆる純ブイズ。

イーブイのバッグもっふもふですもんね。

 

ラスタルする最後の切り札ニンフィアでした。

ボタン、トリプルをしよう。

表情にぐっと力の入ったテラスタル台詞。

あらゆるタイプに変身できるテラスタルと、様々な姿の進化を持つイーブイがかかっていてお洒落。

ボタンの目指したスター団も凄く輝いてると思うよ(口説き文句)。

 

最後の一匹を倒し、勝負に終止符が打たれる。

哀しげなボタンの台詞の後回想へ。

 

カシオペアが、スター団の終わりをボス達に告げるシーン。

ピーニャくんの凄くショックな顔……。

 

本当に何の勝負もせず勝ったんだなあ。

スター団としては、労なく傷付け合うことなく勝利できたのなら一番よかったかもね。

いじめっ子達にとっては一番惨めな結果だったろうな。

 

それなのに、いじめっ子側が大騒ぎしたおかげで不要に大事になってしまった。

話を聞く限り、スター団ほとんど何にも悪いことしてないのにね。

恫喝と捉えることもできる……かなあどうかなあ。

でも結果としてはスター団への処分をせざるを得ない状況に。

ボタンの言い方だね。

この後ボタンはガラルに帰省することになる。

 

やるせないよなあ。

結局皆に顔を合わせることもなく去る羽目になってしまった。

 

回想を終え、ネルケが問う。何故ボタンがスターダスト大作戦を企てたのか。

ボタンいわく、マジボスとして解散をお願いしても、誰も団をやめようとしない。

掟にのっとって戦わなければダメだったと。

 

うーん、重ね重ね切ないなあ。

間接的にとはいえ、自分の手でスター団を壊さなければいけないと思わざるを得なかったんだ。

 

ネルケは最後にもう一つ問う。

「あんたにとってスター団……団の仲間達はどういう存在なんだ?」

そうだよなあ……その言葉が聞きたかった。

 

ネルケもそう思うよなあ!

ドン引きされてる……。

ネルケさん!今です!今ここです!

 

うおおお!!見てくれボタン!!見て分からないかもしれないけど、これがうちの今の校長だ!!

見て分かるの!?!?

じゃあ最初から分かってくれ!!

 

それとそれを並列するな……?

いやしてもいいかボタンにとってのネルケはずっと声しか知らない謎の人物だったわけだし……いやうーん……。

そうだよな!

そのツッコミがほしかった!!

 

とはいえクラベルなりに真面目な理由はあったよう(そうでないと困るが……)。

校長が相手では皆の本音が聞けないと思ったかららしい。

まあ実際、校長の格好でボス達やボタンと会って今までのような話を聞けたかどうかは怪しいところではあるか。

とはいえこのツッコミには感謝。

 

さてクラベルは正体を明かしてどうするのか。

画面外に向かってクラベルが呼びかけるとムービーへ。

真っ先に声をかけてくれるのがピーニャくん。

そんなペットの鳥みたいな呼び方だったんだ。

 

穏やかに話してくれるメロコ。

こんなに親しい呼び方してたのに、自分の名前は秘密だったんだねボタちゃん。

 

顔を大きく隠す衣装のシュウメイが言うんだね。

シュウメイはシュウメイなのか……。

心なしか表情もちょっと嫌そうなのやめろ(同族故?)。

 

ちょっと照れたようなオルティガ。

 

ビワ姉を見ると泣きそうになっちゃうのがビワ姉って感じだなあ。

 

お疲れさまでスター、ようやくマジボスに言えたね。

まさかこの台詞とポーズで感動することになるとはなあ。

それぞれの体格とか性格で癖があるのもいい。

ピーニャくんはピシッと決めるし、メロコは元気に、シュウメイはちょっとヌルっと、オルティガはぱぱっと素早く、ビワちゃんはダイナミックながらかわいい感じ。

 

さてここからはクラベルのターン。

クラベルはアカデミーを代表して謝罪する。

ここで素直に謝れるのいい大人だなあ……。

 

クラベルはスター団のボスから聞いて回ったという。

自分が赴任してから見ていたいじめのないアカデミーの姿は……

……ということは校長!

うおおおお校長!!!のいいシーンなのにスクショが下手過ぎる!!

 

スター団ボス達も、スターダスト大作戦を企てたボタンを笑って許してくれる。

十分怒ってもいいことだと思うけど、スター団のなりたちとか絆を考えると、きっと皆それでいいんだろうな。

このままボタンらスター団には何にもお咎めなし……となるわけはなく

ここのクラベル四連発好き。

アカデミー備品っていうとあの机で作ってたバリケードとかかな……いくらするんだ。

 

それらの処分として、クラベルはSTC――スタートレーニングセンターの運営をお願いするという。

スター団には活動を継続してもらって、そのアジトをトレーナー育成施設として使ってほしいんだって。

面白いこと考えるじゃん。

スター団みんなも賛成してこの場は解散。

丸く収まってよかったねえ。

ボタンのその先

校長室でボタンとクラベルが話している。

ボタンには心残りがあるみたい。

アカン……。

 

これについては流石にクラベルの範疇を超えるということで、オモダカさんと相談するという。

この世界の法がどうなってるかは分かんないけど、大人なら速攻で捕まるんではないでしょうか……。

そのLP貰ってた僕はどうなるんだ?

 

学校を出るとまたボタンと顔を合わせる。

「……お疲れさまでスター」

間違いなくダサいけど、いいよねそういうの。

ダサいよなあって笑いながら言う仲間同士の挨拶、青春じゃん。

 

不正発行の件は、ポケモンリーグでエンジニアとして奉仕作業してくれればチャラらしい。

クラベルが何とか処分を軽くできるよう掛け合ってくれたんだろうなあ。

僕のLPも無事でよかった。

ありがとうございました、とボタンが渡してくれたわざマシンは「りゅうせいぐん」。

最高かよ……。

たくさんの星々が輝く技だし、性能の強さも終盤のわざマシンとして自然だし……うわーもう言葉いらないねこれ。

 

ボタンがにっこり笑顔でこう言ってくれる。

お疲れさまでスターと挨拶を交わし、アカデミーへの階段を登っていく後ろ姿を見送ってEND。

いやあこの話もよかったなあ~!

3ルート中1番期待値が低かったけど、しっかり面白かった。

レジェンドルートもそうだったけど、スクショ見返しながら泣いた。

発売前抱いていた色んな印象が塗り替えられていく旅だったね。

 

単なる不良集団じゃないスター団のあり方とその輝かしくも辛い過去。

ボス達みんないいキャラしてて好きになっちゃったなあ。

それぞれの戦闘の後、「宝物」の一言で締めていくのがベタながら最高だった。

 

ボタンもただの内気なかわいい女の子じゃなくて、皆のために指揮を執って戦う、責任感と正義感を持った人物だったね。

だからこそ皆を裏切るようなスターダスト大作戦を計画して、色んな後ろめたさを抱えながら歩んでいた(ガチ犯罪もしてるし……)。

間違いなく素敵な面と、どうしてもダメな面が共存して、後者のせいで性急な方向に進んでしまう1人のキャラクターとして完成されていたね。

 

そしてクラベル校長、申し訳ございませんでした……。

発売前あんなにネタにしていたのが色々な意味で恥ずかしい。

我々のどんなネタも上回って面白かった上に、校長として最高の人物でした。

ポケマスに出るときは是非チームスキル「パルデアの冒険」を付けて来てください……。

そのくらいかけがえのない仲間の一人だったよ。

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